我が家では犬を飼っています。
その犬は先日、余所の犬とその飼い主に噛み付いてしまい、保健所で処分されてしまうことになりました。
犬は僕の祖父が面倒を見ているんですが、祖父はいつも犬のリードを持たないで散歩をしていたのです。なぜならもう祖父の力では、犬を引っ張ることができないのです。だから、僕と母で散歩をするからと説得しても、こっそり散歩にでかけてしまうのです。その結果、事件が起きてしまいました。
そして今日、僕はその犬と最後の散歩に出かけました。
最初は全然言うことを聞いてくれなくて戸惑ったんですが、段々僕に従うようになってきて、やっぱ犬は可愛いなぁと思いました。
土手を上るとそこには、キラキラ光る水面と、真っ赤な夕陽がとてもキレイでした。こいつとこんな風に土手を歩くのもこれで最後かと思うと、目頭が熱くなって、目から涙がこぼれ落ちました。いかん、最近は涙もろくてしょうがない・・・。
涙を拭きながら家に戻り、母親に散歩を済ませた事を告げました。
僕「最後の散歩、終わったよ・・・。」
母「保健所に連れて行くの来月だから。」
僕「・・・・・・・・・・・・
は?」